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名古屋の解体工事完全ガイド|費用と業者選び

名古屋市で解体工事を検討しているとき、「いったいいくらかかるのか」「どの業者に頼めばよいのか」という2つの疑問が頭に浮かぶ方は多いのではないでしょうか。

解体工事は建物の構造・規模・立地によって費用が大きく変わるうえ、補助金制度・届出手続き・業者選びなど確認すべき事項が多岐にわたります。

段取りを間違えると補助金がもらえなくなったり、悪質業者にあたって追加費用を請求されたりするリスクもあります。

この記事では、名古屋市の解体工事にかかる費用相場・使える補助金・信頼できる業者の選び方・工事の流れ・解体後の土地活用まで、名古屋ならではの情報も交えながら網羅的に解説します。

最後まで読めば、解体工事を安心・安全・お得に進めるための全体像がつかめます。

ぜひ参考にしてください。

名古屋の解体工事にかかる費用相場

解体工事を検討するとき、まず把握しておきたいのが具体的な費用の目安です。

費用の相場は建物の構造・延床面積・立地条件によって幅があるため、「自分の建物の場合はいくらくらいかかるのか」をざっくり知っておくことが予算計画の第一歩となります。

名古屋市での施工実績をふまえた費用の目安を、以下で詳しく見ていきましょう。

構造・規模別の坪単価と総費用の目安

解体工事の費用は、建物の構造によって坪単価が大きく異なります。

一般的に、木造<鉄骨造<RC造(鉄筋コンクリート造)の順で解体費用が高くなる傾向があります。

名古屋市での解体工事における構造別の坪単価と、代表的な規模の総費用の目安は以下のとおりです。

構造 坪単価の目安 20坪の場合 30坪の場合 40坪の場合
木造(W造) 3万〜5万円 60万〜100万円 90万〜150万円 120万〜200万円
軽量鉄骨造(S造) 4万〜6万円 80万〜120万円 120万〜180万円 160万〜240万円
重量鉄骨造(S造) 5万〜7万円 100万〜140万円 150万〜210万円 200万〜280万円
RC造(鉄筋コンクリート造) 6万〜8万円 120万〜160万円 180万〜240万円 240万〜320万円

名古屋市内で最も多く依頼される木造2階建て住宅(延床面積30坪程度)の場合、本体工事費は90万〜150万円が目安です。

ただし、これはあくまでも建物本体の解体工事費のみの金額であり、廃材の運搬・処分費や付帯工事費は別途発生します。

RC造は解体時にコンクリートを細かく砕く作業が加わるため、同じ規模でも木造の約2倍の費用がかかることがあります。

また、2025年は建設業界における人手不足と資材・燃料費の高騰が続いており、2021年ごろと比較して解体費用が約1割上昇しているとも言われています。

早期に複数業者から見積もりを取り、価格変動に備えることが重要です。

名古屋市内のエリアによる費用の違い

名古屋市は16の行政区から構成されており、地形・道路状況・駐車事情の違いによって同じ規模の解体工事でも費用が変わる場合があります。

これは多くの競合記事では触れられていない、名古屋市ならではの重要な情報です。

主なエリアの特徴と費用への影響は以下のとおりです。

【費用が高くなりやすいエリア】

  • 都心部(中区・中村区):栄・錦エリアや名駅周辺は日中に駐車場の最大料金がない場所も多く、作業員の車両駐車費用が1日あたり数千円に及ぶことがあります。近隣建物との距離が近く、防音・養生にかかるコストも増える傾向があります。
  • 東部丘陵地(天白区・守山区):植田山・大森八龍などの丘陵地帯では急な坂道や擁壁が工事の難易度を上げ、特殊作業費が追加されるケースがあります。重機の搬入ルートが限られる場合は、クレーンの利用費が発生することもあります。
  • 狭隘道路エリア(中川区・東区):中川区の下之一色・熱田区の宮宿・東区の徳川出来町エリアなどは道が非常に狭く、2tトラックの進入さえ難しい現場もあります。廃材の手運び作業が増えるため、人件費が割高になります。

【比較的費用を抑えやすいエリア】

  • 郊外部(港区・南区・緑区):幹線道路沿いのアクセスがよいエリアは、重機の搬入・廃材の搬出がスムーズで工期も短くなる傾向があります。

エリアごとの費用差は10〜30%程度になることもあるため、見積もりを取る際は立地に起因するコスト項目がきちんと内訳に記載されているかを確認することが大切です。

解体費用を大きく左右する付帯工事の内訳

解体費用は建物本体の取り壊し工事だけではありません。

最終的な総費用は「本体解体費」に「付帯工事・処分費」を加えた合計となるため、付帯工事の有無が総額を大きく左右します。

主な付帯工事・処分費の内訳は以下のとおりです。

  • 仮設足場・養生シート費:飛散防止と近隣への配慮のために設置します。密集住宅地や幹線道路沿いでは規模が大きくなります。
  • 廃材の分別・運搬・処分費:建設リサイクル法にもとづき、コンクリート・木材・金属・ガラスなどを種類ごとに分別して処分します。廃材の量が多いほど費用が増加します。
  • ガス・電気・水道のメーター撤去費:ライフラインの停止と撤去は各事業者への申請が必要で、費用が別途発生します。
  • 庭木・ブロック塀・カーポートの撤去費:建物本体以外の付帯物が多いほど撤去費が加算されます。ブロック塀1棟の撤去で数万円かかる場合もあります。
  • 石綿(アスベスト)含有建材の除去・処分費:昭和56年以前の建物に特に注意が必要で、含有量や面積によっては数十万〜100万円以上かかることもあります。
  • 地中埋設物の撤去費:古い浄化槽・井戸・基礎コンクリートが地中に残っている場合、追加の撤去費が発生します。事前調査で発見できないケースもあるため、見積もり時に「地中埋設物が発見された場合の対応」を業者と確認しておくことをおすすめします。

付帯工事費は本体工事費の20〜40%に相当することも珍しくなく、総費用に大きく影響します。

見積もり書を受け取ったら「本体費と付帯費が分けて記載されているか」「廃材処分費の内訳は明示されているか」を必ず確認してください。

名古屋の解体工事で使える補助金・助成金

名古屋市では、老朽化した建物の解体工事に対して2種類の補助金・助成金制度を設けています。

条件を満たす場合は最大80万円の補助が受けられるため、解体を検討しているならまず自分の建物が対象かどうかを確認することをおすすめします。

制度ごとの詳細を以下で説明します。

老朽危険空家等除却費補助金(最大80万円)

「老朽危険空家等除却費補助金」は、名古屋市が保安上著しい危険を及ぼしている空き家等の解体費用の一部を補助する制度です。

空家等対策の推進に関する特別措置法および名古屋市空家等対策の推進に関する条例にもとづいて運営されており、補助額は最大80万円にのぼります。

対象条件と補助金額の算出方法

この補助金を受けるためには、以下の条件をすべて満たす必要があります。

  • 名古屋市が「特定空家等」として判断した建築物の所有者(個人のみ、法人は対象外)であること
  • 「老朽危険空家等の評価」表による評価が75点以上であること
  • 名古屋市の固定資産税・都市計画税を滞納していないこと
  • 対象建物の全ての所有者から同意を得ていること
  • 解体工事を建設業許可または解体工事業登録を受けた業者に依頼すること

補助金額は、市職員が行う現地調査の評価点によって2段階に分かれています。

評価点 補助割合 補助上限額
75点以上125点未満 除却工事費の3分の1 40万円
125点以上 除却工事費の3分の2 80万円

たとえば工事費が180万円で評価が125点以上の場合、180万円×2/3=120万円が補助対象ですが、上限が80万円のため実際の補助額は80万円となります。

自己負担は100万円に抑えられるため、補助なしの場合と比べて大幅に費用を軽減できます。

申請の流れと必要書類

申請の大まかな流れは以下のとおりです。

  1. 名古屋市スポーツ市民局地域振興部地域振興課に相談・現地調査を依頼
  2. 市職員による建物の現地調査(評価点の算定)
  3. 補助金交付申請書・必要書類を窓口に提出
  4. 審査・交付決定通知書の受領(受領後に初めて着工が可能)
  5. 解体工事の着工・完了
  6. 完了報告書・工事費領収書等の提出
  7. 補助金の振り込み

主な必要書類は以下のとおりです。

  • 対象建物の登記事項証明書または固定資産税評価額証明書
  • 建物の現状写真(外観・内部)
  • 解体業者の見積書
  • 所有者全員の同意書(共有名義の場合)
  • 印鑑証明書・本人確認書類

申請受理から交付決定通知書が届くまでの期間は約2週間が目安です。

スケジュールに余裕を持って手続きを進めることが重要です。

老朽木造住宅除却助成(最大40万円)

「老朽木造住宅除却助成」は、名古屋市内の木造住宅密集地域に存在する老朽化した木造住宅を除却(解体)する場合に費用の一部を助成する制度です。

地域の居住環境の改善と防災性向上を目的としており、旧耐震基準で建てられた木造住宅が集中するエリアを中心に対象地域が設定されています。

対象地域と申請条件

老朽木造住宅除却助成を受けるための主な条件は以下のとおりです。

  • 名古屋市が指定する木造住宅密集地域内に建物が存在すること
  • 昭和56年5月31日以前に着工された木造住宅(登記事項証明書に「居宅」または「共同住宅」の記載があるもの)
  • 耐震診断を実施している場合は、判定値が1.0未満または得点が80点未満と判定されたもの
  • 建物の所有者であり、名古屋市の固定資産税・都市計画税を滞納していないこと

「木造住宅密集地域」は市内の特定エリアに限定されているため、まず名古屋市の公式ウェブサイトまたは住宅都市局都市整備部市街地整備課に問い合わせ、対象地域かどうかを確認することが必要です。

昭和56年5月31日は現行の耐震基準(新耐震基準)が施行された日であり、それ以前に建てられた建物は耐震性が不十分な可能性が高いとされています。

助成金額の計算方法と申請手順

老朽木造住宅除却助成の支給額は以下の計算式で算出します。

助成額=「実際の除却工事費」と「延床面積(㎡)×9,600円」のいずれか低い額の3分の1

上限額は1戸あたり40万円です。

具体的に計算してみましょう。

  • 延床面積80㎡・除却工事費120万円の場合

– 延床面積計算:80㎡×9,600円=76万8,000円

– 低い方:76万8,000円(工事費120万円より低い)

– 助成額:76万8,000円÷3=約25万6,000円

  • 延床面積100㎡・除却工事費150万円の場合

– 延床面積計算:100㎡×9,600円=96万円

– 低い方:96万円(工事費150万円より低い)

– 助成額:96万円÷3=32万円

申請の流れは「老朽危険空家等除却費補助金」と同様で、必ず工事着手前に申請し、交付決定通知書を受領してから着工する必要があります。

工事完了後の完了報告書の提出期限は当該年度の2月末日までと定められているため、年度末に向けてスケジュール管理に注意が必要です。

補助金を確実に受け取るための注意事項

2種類の補助金に共通する重要な注意事項が3点あります。

見落とすと補助金がゼロになるリスクがあるため、必ず確認してください。

注意点1:工事の着工前に必ず申請を完了させる

どちらの制度も、工事に着手する前に申請・交付決定通知書の受領が絶対条件です。

「業者の都合で急に着工日が決まった」「先に工事を始めてしまった」という理由では補助金は受け取れません。

業者との契約書に「交付決定通知書受領後に着工」と明記しておくことを強くおすすめします。

注意点2:予算上限と申請期間を事前に確認する

補助金・助成金には年度ごとの予算上限があり、予算に達した時点で当年度の申請受付が終了します。

申請期間は原則として毎年4月〜翌年1月末までですが、年度前半(4〜6月)のうちに予算が尽きるケースもあります。

解体を検討し始めたら、早めに担当窓口に問い合わせることが受給の近道です。

注意点3:解体業者の資格・許可の確認

補助金の受給条件として、解体工事を建設業許可(解体工事業)または解体工事業登録を受けた業者に依頼することが求められます。

業者選びの際は、見積もり依頼と同時に資格・許可の有無を確認しましょう。

名古屋の解体工事の流れと進め方

解体工事をスムーズに進めるためには、正しい手順を踏んで計画的に動くことが欠かせません。

手順を間違えると補助金を受け取れなくなるリスクもあります。

着工から完了・後処理まで、全体の流れを確認しておきましょう。

解体業者への相見積もり依頼

解体工事の最初のステップは、複数の解体業者に相見積もりを依頼することです。

費用の適正水準を把握し、信頼できる業者を絞り込むために、最低でも3社以上に見積もりを依頼することを強くおすすめします

相見積もりで確認すべき主なポイントは以下のとおりです。

  • 建物本体の解体費・付帯工事費・廃材処分費が項目ごとに分けて明示されているか
  • 石綿(アスベスト)事前調査の費用が含まれているか
  • 補助金申請サポートの対応可否
  • 現地調査を実際に実施したうえで見積もりを出しているか
  • 工事の工程表・工期の目安が記載されているか

相見積もりによって50万円以上の費用差が出るケースも珍しくありません

安さだけで選ぶのではなく、内訳の透明性と担当者の説明の丁寧さも合わせて判断することが大切です。

各種届出・近隣挨拶・ライフライン停止の準備

解体業者が決まったら、着工前に以下の準備を並行して進めます。

【届出の種類と期限】

届出の種類 提出先 期限
建設リサイクル法に基づく届出(80㎡以上) 名古屋市住宅都市局 着工7日前まで
特定粉じん排出等作業実施届出書(石綿含有建材がある場合) 名古屋市公害対策課 着工14日前まで
特定建設作業実施届出書(油圧ブレーカーなど使用の場合) 名古屋市各区役所 着工7日前まで
建築物除却届 愛知県(指定機関経由) 着工前日まで
道路使用許可申請(道路使用が必要な場合) 所轄警察署 着工前(1〜2週間前を目安)

【近隣挨拶のタイミングと方法】

近隣住民への挨拶は、着工の1週間前を目安に、解体業者と施主が一緒に行うのが一般的です。

挨拶の範囲は工事現場の向こう3軒・両隣・裏側の家が基本です。

工事期間・作業時間(名古屋市では原則として午前7時〜午後7時)・騒音・振動・粉じんへの対策を丁寧に説明しておくと、クレームのリスクを大幅に減らせます。

【ライフライン停止の手続き】

電気・ガス・水道の停止申請は、着工の1〜2ヶ月前に各事業者に連絡しておくことをおすすめします。

特にガスの開閉栓工事はガス会社の立会いが必要なため、余裕をもって依頼しましょう。

解体工事の着工から完了まで

交付決定通知書を受け取り、各種届出・近隣挨拶・ライフライン停止が完了したら、いよいよ着工です。

一般的な木造住宅(30坪程度)の解体工事の工程は以下のとおりです。

  • 1〜2日目:仮設足場・養生シートの設置、内装材の手作業による撤去(石膏ボード・断熱材・サッシなど)
  • 3〜5日目:重機(バックホウなど)による構造体の解体・撤去
  • 5〜7日目:廃材の分別・積み込み・処分場への搬出
  • 7〜8日目:基礎コンクリートの撤去・整地・清掃

工期の目安は養生・解体・整地を合わせて1〜2週間程度ですが、RC造や大規模な建物では3〜4週間かかることもあります。

石綿(アスベスト)が含まれる建材が発見された場合は、除去作業のため別途1〜数日程度の工期が追加されます。

解体完了後の手続き(建物滅失登記・補助金精算)

解体工事が完了したら、以下の2つの手続きを忘れずに行う必要があります。

【建物滅失登記申請】

不動産登記法にもとづき、解体完了日から1ヶ月以内に法務局へ建物滅失登記申請を行う義務があります。

申請しないまま放置すると10万円以下の過料が科される場合があるほか、登記が残ったままだと固定資産税が建物分を含んだ金額のまま課税され続けます。

申請に必要な「取毀し証明書」は解体業者から発行してもらいましょう。

【補助金・助成金の完了報告】

補助金を申請している場合は、工事完了後に速やかに担当窓口へ「完了報告書」を提出します。

必要書類(完了写真・工事費領収書など)を準備し、審査を経て補助金が振り込まれます。

老朽木造住宅除却助成は完了報告の期限が当該年度の2月末日までと定められているため、工事完了後は速やかに報告書を準備しましょう。

名古屋で信頼できる解体業者を選ぶポイント

解体工事は業者選びで工事の品質・費用・トラブルの有無が大きく変わります。

悪質な業者に依頼してしまうと、廃材の不法投棄・無許可工事・着工後の追加費用請求といったトラブルに巻き込まれるリスクがあります。

名古屋市で信頼できる解体業者を見極めるための4つのポイントを解説します。

建設業許可・解体工事業登録の確認方法

解体工事を請け負うには、法律上「解体工事業の登録」または「建設業の許可(解体工事業)」のどちらかが必要です。

区分 対象となる工事 確認方法
解体工事業登録 請負金額500万円未満の工事 愛知県の解体工事業登録業者名簿で検索
建設業許可(解体工事業) 請負金額500万円以上の工事または全解体工事 国土交通省BISシステムでオンライン検索

名古屋市内の一般的な住宅解体は500万円未満のケースが多いため、解体工事業の登録業者でも対応可能です。

ただし、業者から口頭で「許可を持っている」と言われても、必ず登録番号や許可番号を確認し、公的データベースで照合することをおすすめします。

無登録・無許可の業者に依頼すると補助金の受給資格を失うだけでなく、廃材の違法処理リスクも高まります。

見積もり書の見方と比較のポイント

見積もり書の内容を正しく読み解くことが、適正価格かどうかを判断するうえで重要です。

以下のポイントを基準に各社の見積もりを比較してください。

確認項目 チェックポイント
費用の内訳 「建物本体」「付帯工事」「廃材処分」が個別に明示されているか
石綿調査費用 事前調査費用が含まれているか
地中埋設物 発見時の対応方針・追加費用の目安が記載されているか
補助金サポート 申請書類の作成・窓口対応を代行してくれるか
現地調査 担当者が実際に現地を見てから見積もりを出しているか
諸経費 「一式」という曖昧な表示で内訳が不明な項目がないか

「建物解体 一式 ○○万円」という形で内訳が示されていない見積もりは要注意です。

何に費用がかかっているのかが分からないため、着工後に追加費用を請求される口実になりやすいです。

内訳の説明を求めても丁寧に回答してくれない業者には、依頼しないことをおすすめします。

アスベスト調査対応と適正処理体制の確認

2022年(令和4年)4月の法改正により、全ての解体・改修工事で石綿(アスベスト)の事前調査が義務化されました。

依頼する業者が適切な資格・処理体制を持っているかの確認は欠かせません。

確認すべき主なポイントは以下のとおりです。

  • 建築物石綿含有建材調査者(有資格者)が在籍しているか
  • 石綿含有廃棄物を「特別管理産業廃棄物」として適正処理する許可を持っているか
  • 石綿除去作業の経験・実績が豊富かどうか

名古屋市では、石綿含有建材の調査・除去に対して独自の補助制度も設けています。

分析調査費は全額補助(上限15万円)、吹付けアスベスト等の除去費は費用の3分の2(上限120万円)が補助されます。

この名古屋市独自のアスベスト補助制度を知っている業者かどうかも、業者の専門性を見極める判断材料になります。

口コミ・施工実績で業者の信頼性を判断する

業者の信頼性を確認するうえで、Googleマップの口コミ・施工事例写真・実績件数は非常に参考になります。

確認する際のポイントは以下のとおりです。

  • 口コミが複数の利用者から継続的に投稿されているか(件数が多いほど信頼性が高い)
  • 騒音・粉じんなどの近隣対応に関するポジティブな評価があるか
  • 施工事例の写真が公開されており、施工前・施工後・整地後の状態が確認できるか
  • 会社概要ページに代表者・住所・電話番号・設立年が明記されているか

悪質業者の多くは、ウェブサイトの情報が少なく・口コミが少なく・施工実績の写真がないという共通点があります。

複数の情報源を組み合わせて業者の信頼性を総合的に判断することが大切です。

解体後の土地をどう活用するか

解体工事が完了したあと、土地をどう使うかによってその後の税負担・収益・維持費が大きく変わります

「とりあえず更地にした」という状態で放置してしまうと、思わぬ税負担の増加を招くことがあります。

解体後の土地活用についての基本的な考え方を整理しておきましょう。

更地にすると固定資産税が最大6倍になる仕組み

建物が建っている土地には「住宅用地の特例」が適用されており、固定資産税は最大で6分の1に軽減されています。

しかし建物を解体して更地にすると、この特例が適用されなくなります。

具体的な変化を表で見てみましょう。

状況 固定資産税の軽減
住宅が建っている土地(200㎡以下の部分) 固定資産税:土地評価額の1/6
住宅が建っている土地(200㎡超の部分) 固定資産税:土地評価額の1/3
更地・空き地(住宅なし) 軽減なし→標準税率(最大6倍)

たとえば建物がある状態で年間固定資産税が10万円だった場合、更地になると理論上は最大60万円まで増える可能性があります。

更地にした後、土地が売れるまでの期間が長引くほど税負担が累積していくため、解体後の土地活用計画を事前に立てておくことが重要です。

売却・建て替え・駐車場活用の選択肢と判断基準

解体後の土地活用には主に3つの選択肢があります。

それぞれのメリット・デメリットを確認して、自分の状況に合った判断をしてください。

【土地の売却】

解体後の更地は建物付きの土地よりも購入希望者が見つかりやすく、売却しやすいというメリットがあります。

一方で、売却が長引くと固定資産税の増額分が累積します。

売却計画が定まっている場合は、解体完了から売却完了までの期間をできるだけ短くする計画を立てることが重要です。

【建て替え】

解体と建て替えを同時期に計画している場合は、同じハウスメーカーや工務店に解体工事と新築工事を一括依頼すると費用を抑えられるケースがあります。

この場合、解体工事の着工タイミングと新築工事の着工タイミングの調整が重要になります(後述の節税タイミングも参照)。

【駐車場・賃貸活用】

駐車場として活用する場合、建物解体後もそのまま更地扱いとなるため、住宅用地特例は適用されません

月極駐車場や時間貸し駐車場は比較的初期投資が少なく始めやすいですが、収益が固定資産税増額分を上回るかどうかをシミュレーションしたうえで判断することが大切です。

解体工事の時期で節税するポイント

固定資産税は毎年1月1日時点の土地・建物の状況をもとに算定されます。

この仕組みを理解しておくと、解体工事のタイミングによって翌年の固定資産税を節税することが可能です。

具体的なポイントは以下のとおりです。

【解体工事は1月1日以降に行う】

12月31日までに解体が完了してしまうと、翌年1月1日には建物がない状態になり、住宅用地特例が解除されて翌年から固定資産税が増額されます。

これを避けるため、解体工事の着工・完了は1月1日以降に設定することが節税になります。

年末に「急いで解体しよう」と考えていた方は、少し待って1月以降に着工することを検討してください。

【建て替えの場合は新築建物を1月1日に間に合わせる】

逆に、建て替えを計画している場合は新築建物を1月1日時点で完成・登記しておくことで、住宅用地特例の適用を継続させることができます。

解体から新築着工までの空白期間が年をまたぐ場合は、その分だけ固定資産税が増額される点を念頭においてスケジュールを立てましょう。

名古屋市の固定資産税の納税通知書は毎年4月に送付され、第1期(4月)・第2期(7月)・第3期(12月)・第4期(翌年2月)の4期に分けて納付します。

解体計画を立てる際は、このスケジュールも意識して費用の総合的なシミュレーションを行ってください。

まとめ

今回は、名古屋市の解体工事にかかる費用相場・補助金制度・工事の流れ・業者の選び方・解体後の土地活用について、名古屋ならではの情報も交えて詳しく解説しました。

この記事の重要なポイントを以下に整理します。

【費用相場の目安】

構造 坪単価 30坪の目安
木造 3万〜5万円 90万〜150万円
鉄骨造 4万〜7万円 120万〜210万円
RC造 6万〜8万円 180万〜240万円

【補助金・助成金の概要】

制度名 最大補助額 主な対象
老朽危険空家等除却費補助金 80万円 特定空家等(評価75点以上)
老朽木造住宅除却助成 40万円 木造住宅密集地域の昭和56年5月31日以前の木造住宅
名古屋市アスベスト対策補助 調査費全額(上限15万円)+除去費の2/3(上限120万円) 吹付けアスベスト含有建材のある建物

名古屋の解体工事で特に押さえておくべき3つのポイントは以下のとおりです。

  1. 補助金は必ず工事の着工前に申請・交付決定通知書を受け取ること(着工後の申請は一切受け付けられない)
  2. 名古屋市内はエリアによって費用が10〜30%変わるため、見積もり書の立地コスト部分も必ず確認すること
  3. 解体工事は1月1日以降に着工することで固定資産税の増額タイミングを1年先送りできること

解体工事は一生に何度も経験することではない大きな決断です。

信頼できる業者を複数社から選び、補助金制度を最大限に活用しながら、安心・安全・お得に進めてください。

少しでも疑問や不安がある場合は、名古屋市の担当窓口や実績豊富な解体専門業者への相談から始めることをおすすめします。

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